サーキットブレーカー幅等

各取引所では、過度な価格変動や誤発注を防止する観点から、発注可能な範囲を一定の値幅内に制限する制度を導入しています。

*サーキットブレーカー制度(大阪取引所、東京商品取引所が導入)
・静的サーキットブレーカー(SCB)
発動条件に該当した場合、銘柄の取引が一時中断されます。値幅の制限は最大で2回拡大します。SCBの幅内で一定以上の値動きがある場合には小刻みに取引を中断するDCBがあります。
・動的サーキットブレーカー(DCB)
直近の約定値段を基準に値幅外で注文が対当した場合に取引が30秒間中断されます。また、この値幅内で対当した売り注文と買い注文は即時約定することから、「即時約定可能値幅」ともいいます。

*値幅制限(堂島取引所が導入)
当日の取引で約定する価格を一定の範囲内に制限する制度です。値幅制限を超えた価格では約定しません。ただし、理論現物価格が値幅制限を超えた場合、値幅制限も拡大します。

【参考】日本取引所グループ:制限値幅、サーキット・ブレーカー制度

サーキットブレーカー

大阪取引所
商品名 DCB幅 呼値の制限値幅 SCB幅
40円 5%→10%→15% SCB発動時に呼値の制限値幅拡大
金ミニ 40円 5%→10%→15% SCB発動時に呼値の制限値幅拡大
金限日先物 40円 5%→10%→15% SCB発動時に呼値の制限値幅拡大
1.0円 10%→20%→30% SCB発動時に呼値の制限値幅拡大
白金 40円 10%→20%→30% SCB発動時に呼値の制限値幅拡大
白金ミニ 40円 10%→20%→30% SCB発動時に呼値の制限値幅拡大
白金限日先物 40円 10%→20%→30% SCB発動時に呼値の制限値幅拡大
ゴム RSS3 5.0円 10% 原則、停止・拡大なし
とうもろこし 250円 8% 原則、停止・拡大なし
CME原油等指数 1.0% 10%→20%→30% SCB発動時に呼値の制限値幅拡大

※大阪取引所の商品先物については、制限値幅の基準値段(原則前日帳入値段)に呼値の制限値幅の比率を乗じて得た値幅を設定します。

東京商品取引所
商品名 DCB幅 SCB幅
バージガソリン 1,000円 30%→45%→60%
バージ灯油 1,000円 30%→45%→60%
プラッツドバイ原油 1,000円 30%→45%→60%
バージ軽油 1,000円 30%→45%→60%
中京ローリーガソリン 1,000円 30%→45%→60%
中京ローリー灯油 1,000円 30%→45%→60%

※プラッツドバイ原油の立会終了直前の20分間、原則としてサーキットブレーカーは発動されません。

値幅制限

堂島取引所
商品名 呼値の制限値幅
堂島金限日 理論現物価格±10%
堂島銀限日 理論現物価格±30%
堂島白金限日 理論現物価格±10%

※金または白金の理論現物価格が制限値幅の下限以下または上限以上となった場合は理論現物価格±15%に制限値幅を拡大します。銀の場合は理論現物価格の±45%に拡大します。

祝日取引について

祝日取引対象商品 OSE上場商品
制限値幅の基準値段 祝日取引における呼値の制限値幅に係る基準値段は、祝日前営業日に開始する夜間立会における基準値段と同一とし、祝日取引実施中の更新は行われません。
取引一時中断(SCB・サーキットブレーカー) 平日における取扱いと同様です。また、祝日前営業日に開始する夜間立会又は祝日取引実施中にSCB発動に伴い拡大した制限値幅は祝日翌営業日の日中立会に引き継がれます。
即時約定可能値幅(DCB)発動中断時間 即時約定可能値幅の発動に伴う取引の中断時間は、平日(30秒間)の2倍とし、60秒間となります。


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